Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうきょにんかふう

同居人荷風

小西 茂也

Lisez 同居人荷風 (どうきょにんかふう) de 小西 茂也 (こにししげや) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 026 caractères · 17 écrans

Aozora Bunko

八月三十日。先生蒲団三つ組を一万五千円にて買う。病院に入って死ぬ時の用意だといえり。従来のぼろ蒲団を屑屋に千円で売り、あの蒲団は明石に疎開中八百円にて買いしもの、差引二百円儲かりしと先生ほくほく欣びおれり。インフレの進展を忘れおるものの如し。

今朝、荊妻先生の部屋があまりに乱雑なるゆえお部屋を掃除す。洗顔中なりし先生、慌てて部屋に戻り金を蔵いありし所へ行きて、掃除中の女房の前にて金勘定を始めたりと。

八月三十一日。自炊の支度中先生曰く扶桑の清水も大賀君も僕をけちと思っている。殊に食べ物のことで。しかし彼等は自炊の面倒さ億劫さを知らぬのだ。うるさいからつい粗食しておるのに。養子離縁の件で谷口氏来る。

九月一日。朝、近くのラジオで少年の謡曲聞え、少年の声清くて甚だよろし。余これを褒めしにラジオ嫌いの先生も賛同せられ、歌舞伎子役のあの声のいやらしさがなくてよしと申さる。

九月二日。河盛好蔵氏を先生に紹介、半日閑談。今日、先生に交番の巡査が敬礼したと、先生にこにこ顔で申さる。警察や弁護士というものに対し、明治生れの老人は我々と観念を異にしおるものの如し。