Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじんじごく

名人地獄

国枝 史郎

Lisez 名人地獄 (めいじんじごく) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 286 caractères · 301 écrans

Aozora Bunko

紙に包んで差し出した。

「安いものさ、滅法安い」チョロリと袖へ掻き込んだが、「オイ和泉屋、羽根が伸ばせるなあ」

しかし次郎吉は返事をしない。

「お前にとっては苦手の玻璃窓、そいつが江戸から消えたとあっては、ふふん、全く書き入れ時だ。盆と正月が来たようなものだ。なあ和泉屋、そんなものじゃねえか」

宗俊はネチネチみしみしとやった。

鼓賊と鼠小僧は同一人

「旦那」と次郎吉は探るように、「いったいどこへいったんですい?」

「え、誰が? 玻璃窓か?」

「あの好かねえじじく玉で」

「どうやら大分気になるらしいな。聞かせてやろうか、え、和泉屋」

「ききてえものだ。聞かせておくんなせえ」

「が、只じゃあるめえな」

「十両あげたじゃありませんか」

「これか、こいつあさっきの分だ。一話十両といこうじゃねえか」

「厭なことだ、ご免蒙りましょう」

「よかろう、それじゃ話さねえまでだ」

「旦那も随分あくどいねえ」とうとう次郎吉は憤然とした。「悪党のわりに垢抜けねえや」

「お互い様さ、不思議はねえ」

宗俊はノコノコ歩き出した。

「旦那旦那待っておくんなさい」

未練らしく呼び止めた。

「何か用か、え、和泉屋、止まるにも只じゃ止まらねえよ」