Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Lisez 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) de 森田 草平 (もりたそうへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 56 183 caractères · 112 écrans
勘平は妙な気はしたが、相手がまじめなだけに、黯然としてそれを見守っていた。
こうして二人は長い間両国の橋の上に立っていた。
七
いよいよ討入は十二月五日の夜と決定して、その旨頭領大石からそれぞれ通達された。一同は一種の昂奮をもってそれを受取った。五日といえば、あますところ日もない。とうとう年来の宿望を遂げる日がやってきたのだ。それとともに、生きてふたたびこの娑婆へ出てこられようとも思われない。で、それとは言わぬが、めいめいその覚悟をして、故国の親類縁者へ手紙を出すものは出す、また江戸に親兄弟のあるものは、それぞれ訪ねて行って、それとなく訣別を告げるというように、一党の気はいはどことなく騒だってきた。
十一月も晦日のことであった。小平太は朝から小石川の茗荷谷にある戸田侯のお長屋に兄の山田新左衛門を訪ねて行った。おりよく兄も非番で在宿していた。久しぶりに来たというので、母親も喜んで、二人の前に手打ち蕎麦を出してくれた。で、しばらくよもやまの話しをしていたが、小平太はおりを見て、
「時に兄上」と切りだした。「永い間こちらへもいろいろ御迷惑を懸けましたが、今度西国筋のさる御大身のお供をして、もう一度上方へ上ることになりました。