Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lisez 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) de 高浜 虚子 (たかはまきょし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 115 187 caractères · 231 écrans
」と居士は更に忠告した。去年京都の嵐山で前途を語り合った時とは総ての調子がよほど違っていた。これも余の自負心を傷けることが少くなかった。
ある時日本新聞社に来ておった案内状とパッスを居士は余に持って帰ってくれて小金井の桜を見に行けと勧めた。余はこの時初めて汽車の二等に乗って小金井の桜なるものを見に行った。その紀行文を『日本新聞』に書かなければならなかったのだが、余は遂に何ものをも書かなかったように思う。その後ち百花園の春色を描いた文章を居士に見てもらったら居士は絶望したように、
「こりゃ文章になっておらん。第一これじゃ時間の順序が立っていないじゃないか。それに場所も判きりしない。」と言って、例の皮肉な調子で、「お前はもう専門家じゃないか。学校に通学している傍で作る文章ならこの位でもよかろうけれど、学校まで止めてかかった人としてはこんな事ではいかんじゃないか。」
余はまた広漠な東京市中を訳もなく彷徨き廻るのであった。
これより先子規居士は『日本新聞』の分身である『小日本』という新聞を経営しておった。それには五百木飄亭君も携わっていた。この新聞は相当に品格を保って、それで婦女子にも読ますようなものを作ろうというのであったが、元来売行が面白くなかった上に、やがて日清戦争が起ったためにその維持が出来なくなり遂に廃刊