Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こくさいさつじんだんのほうかい

国際殺人団の崩壊

海野 十三

Lisez 国際殺人団の崩壊 (こくさいさつじんだんのほうかい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 767 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

それにしてもこれが陰謀だとすると、どんな方面からのものだと考えているかね、君は」

「私は、こう思っています」と松ヶ谷学士は瞳を輝かして言った。「どうやら、これは変態的な性格を持った化学者の悪戯だろうと思うのですが。それは鉄道省の場合の外は、爆弾、バクテリア、それから毒瓦斯という風に、いずれも化学者に縁のあるものばかりが、殺人手段に使われていることです。それから犯人は学界の事情によく通じているとみえて、幹部の出席する会合ばかりを覘っています。先生も、どうか会合へは今後一切御出席なさらぬ様にねがいます」

「君は、犯人の心当りでもあるのかね」

「無いわけでもありませんが、申しあげません」

「僕には言えないというのかね」

「言うのを控えた方がよいでしょう。それにまだ明瞭な証拠を握ったわけでもありませんから……」

「君は椋島技師のことを指して言っているのじゃないだろうな」博士は、はじめて立ち止ると、帽子や外套を脱ぎながら言葉をつぎ足した。

「……」松ヶ谷学士は、椋島技師の白皙長身で、いつも美しいセンターから分けた頭髪を目の前に浮べた。

「椋島君なら、僕が保証をするよ。あれはすこし妙な男ではあるが、そんな勇敢な仕事の出来るほどの人物じゃない。