Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
とさのくにばしら
土佐の国柱
山本 周五郎
Lisez 土佐の国柱 (とさのくにばしら) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 375 caractères · 35 écrans
「こんな事が度重っては、土民たちがお家の御威光を軽んじ奉るのも道理だ。……これ以上こんな事を繰返していてどうするか」
「思切ってやるべき時だと思う!」
「そうだ、その時なんだ」
庄野九郎兵衛の突っ掛かるような声に、喜兵衛は強く頷いて云った。
「大通院さまは御臨終に、斧兵衛は功労格別の者ゆえ、われ亡き後も、我儘勝手を許すと仰せられたと承る。老職方がその御遺言に遠慮して、なにも出来ぬのなら、我々が代って、お家の禍根を断つべきだ」
「もうそれ以上、理非の糺明は要らぬでしょう」
「まあ待て、……」
渡辺勝之助の急き込むのを抑えて、
「もう一つだけ云うことがある」
と喜兵衛は膝へ手を置いた。「……是は誰が云ったと名を指すことは出来ぬ。お側小姓の一人とだけ申すが、……大通院さまは御他界の数日前、夜半に斧兵衛どのを御前へ召され、其方には追腹を許す冥途の供せよ。……そう仰せられたとのことだ」
「斧兵衛に……追腹のお許し」
「殉死のお許しを!」
みんな水を浴びたように息をひいた。
「お人払いでお側には誰もいなかった。しかし小姓の一人がお襖際で、たしかに聴き取ったのだ。年少ではあり、余りに重大なことで、人にこうと話すことも出来なかったが……と、つい一昨日、元服の祝儀の席で拙者に告白したのだ」