Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とさのくにばしら

土佐の国柱

山本 周五郎

Lisez 土佐の国柱 (とさのくにばしら) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 375 caractères · 35 écrans

Aozora Bunko

小弥太は無雑作につかつかと進んで、

「堂上、……喜兵衛はいないか」

と低く叫んだ。

「……みんな待て、お家のために高閑どのを除くならその時期を選ばなくてはならん。ここはまず引き揚げて呉れ」

「貴公の指図は受けぬ、退け!」

勝之助が叫んだ。

「問答無用だ」

「退かぬと斬って通るぞ」

十郎左がぐいと出て云った。

「小弥太、昼間そう云ったことを忘れるな。我々はお家の奸を除くために、決死の覚悟で来ているんだ。黙って手を退け!」

「無駄だ。――十郎左」

小弥太は手を挙げながら、

「……屋敷の中には家来が三十余人いる、不意の手当ても出来ている。こんな僅かな人数で討てるものではない。拙者から喜兵衛に話もある。待って呉れ」

「構わぬ、斬れ」

十郎左の声と同時に、渡辺勝之助が抜き討ちをかけた。

十三日の月が、矢竹蔵の屋根の上にあった。土塀と築地に挾まれた狭い小路の、半分ほどがくっきりと白く月光に輝いている。……抜き討ちを仕掛けた勝之助の剣が月光を截って閃めいたとみると、小弥太の体は土塀の蔭へ吸われるように隠れ、抜きつれた四本の白刃が、闇の一点を中心に犇と取り詰めた。

小弥太も抜いていた。