Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans

Aozora Bunko

――といって、ここで私が引下がる手はあるまい。私は強いて自分の心を激励しながら、ピース提督に対した。

「提督、貴艦隊はなんの目的をもって、北上せられつつあるか」

私は、質問の第一矢を放った。司令官は、眼をぎょっとうごかして、

「それは、日本民族を、大東亜共栄圏から、叩きだすことにあるのだ」

「なに、日本民族を叩き出すといわれるか。日本民族を、元の日本内地へ押しこめることではないのか」

「ちがう。日本民族を叩きだすのだ」

「では、叩きだして、どこへ送るのか」

「適宜に使役するつもりだ。家僕として、日本人はなかなかよくつとめる」

「無礼なことをいうな」

と、私は思わず提督の机上の書類函をとって、机の上に叩きつけた。電報紙は、ばらばらと宙に飛んだ。

「四次元の人、乱暴はよせ。君は、紳士と話しているのだ」

「何が紳士か」

と私は、また呶鳴りつけたのだった。

「貴官は、日本民族を、家僕として使役するつもりだといっているのだ。日本民族が、アメリカ人の家僕などになってたまるか」

「おや、君はへんなことに腹を立てるではないか。――いや、日本人が使役されることを好まなければ、余は彼等を海の中になげこむばかりだ」