Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans

Aozora Bunko

ざざざーッと、いそがしそうに鳴るのは、全速力の哨戒艦が、後へ曳く波浪のざわめきであろう。

映写幕のうえの艦影は、刻々に大きくなってくる。

その三点の黒影は、ぽつぽつぽつと並んでいたと思うと、しばらくすると、どっちからともなく寄って一緒になってしまう。そしてまた暫くすると、離れる。そのとき、一番艦が、左から右へ移り替る。――艦隊は、ジクザク行進をつづけているのだ。

私は、この様子を、じっと眺めていたが、艦隊が、わがクロクロ島の方位を、完全におさえていることを知った。一体、どこで、うまく見当をつけられてしまったのであろうか。

「こいつは、油断がならないぞ!」

私は、万一の用意をした。

そのうちに、艦影は、映写幕一杯になった。4と記した赤灯が、ふっと消えて、その隣りの3と書いた赤灯が点いた。映写幕上の艦影は、とたんに小さくなった。

が、こんどは、艦影は、どんどん大きくなっていった。赤灯は2が点き、遂に1が点いた。そのころ吸音器から、ぼそぼそと、人の話ごえが聞えてきた。

「一番艦の艦橋のこえを採れ!」

私は、号令をかけた。

オルガ姫は、どこの国の機関部員にも負けない敏捷さでもって、しきりに目盛を合わせた。