Classiques japonais avec furigana
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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans
その新動力というのは、ちょっと他言を憚るが、要するに、物質を壊して、物質の中に貯わえられている非常に大きなエネルギーを取り出し、これを利用するのである。わが機関部にあるサイクロ・エンジンというのが、それである。
私は、遂に、余計なお喋りまでしてしまったようである。私は、潜水艦クロクロ島の偉力を、真に天下無敵と信ずる者である。そして、敵艦は遂に、わが艦を発見することが出来ないのである。
――と、今の今まで思っていたが、どうしたわけか、私は、とつぜん、非常な眩暈に襲われた。目の前がまっ暗になった。そして、はげしい吐瀉が始まった。頭は、今にも割れそうに、がんがん鳴りだしたのであった。私は、自信を一度に失ってしまった。
「あっ、苦しい」
私は、オルガ姫を呼ぼうとして、うしろをふりかえった。
「あっ、姫!」
配電盤の前に立っている筈のオルガ姫が、床のうえに、長くなって倒れている。
姫は、いつの間に倒れたのであろう。見ると、姫の首が肩のところから放れて、ころころと私の足許に転がっている。さすがの私も、嘆きのあまり腰をぬかしてしまった。
一体、どうしたというのだろうか。