Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans
すると、姫は、いきなりぴょこんと立ち上ると、すぐさま、警鈴の鳴る配電盤の前へ走りよったのであった。――私の助手オルガ姫は、もう読者のお察しのとおり、これは本当の人間ではなくて、実は機械で組立てた人造人間であったのである。
人造人間は、助手として、はなはだ好適であった。
命令は、絶対にまちがいなくまもるし、食事をするわけではなく、人間らしいものぐさもなし、そして部分品をとりかえさえすれば、いくらでも使える。
殊にオルガ姫の端麗さは、ちょっと人間界にも見あたらぬほどだ。私は有名なるミラノの美術館を一週間見て廻って、ようやくオルガ姫の原型を拾い出したのであった。それを私の理想とする婦人像であったのだ。
オルガ姫を見ていると、私は母の懐に抱かれているような安心を覚える。
そのオルガ姫は、配電盤のところに立って、しきりに録音された鋼鉄のワイヤを調べていたが、私の方に向き直り、
「警報信号が、しきりに入っているのですけれど、発信者の名前もなく、それに、本文もないのですが」
オルガ姫は、報告だけをすると、また配電盤の方へ向いて忙しそうに手をうごかした。
「発信者の名前もなく、また本文もない……」