Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans

Aozora Bunko

君は、この暗黒世界のことを、何だと考えているのか」

X大使の言葉は、私の腕に、針を突込んだように痛かった。私は、かなり強がりをいっているものの、踏みしめるべき大地のないこの暗黒世界に、ひとり封じこめられている気味のわるさに、これ以上怺えかねていたところである。

しかし私は、こんなところで、敵に弱味を見せてはと思い、

「あははは。X大使よ、それよりも、磁力砲の偉力を思い出したがいいぞ。君の身体は、磁力砲のために大怪我をしたではないか。だから君は、今私の前に姿を見せることができないのだろう。そして、声ばかりで、私を嚇している。そんな嚇しに、誰がのるものか」

と、いってやった。

「おかしなことをいう」

X大使はちょっと腹を立てたような声になって、

「わしが、磁力砲のため、大怪我をしたと思っているのか。それがため、わしが姿を見せないと思っているのか。ふふん、とんでもない独り合点だ。わしは、ちゃんとしているのだ。今、姿を見せてやろう」

そういったかと思うと、とつぜん、空気を破って、奇妙な高い調子の震動音が聞えてきた。そのうちに、暗黒の中に、朦朧と、白く光った人の形があらわれて来た。