Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こうふ

坑夫

夏目 漱石

Lisez 坑夫 (こうふ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 690 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

せっかく頼むから置いてやる、すぐ逃げる。――一日に二三人はきっと逃げますよ。そうかと云って、おとなしくしているかと思うと、病気になって、死んじまう奴が出て来て――どうも始末に行かねえもんでさあ。葬いばかりでも日に五六組無い事あ、滅多にないからね。まあやる気なら本気にやって御覧なさい。腰を掛けてちゃ、足が草臥れるだろう。こっちへ御上り」

この逐一を聞いていた自分はたとい、掘子だろうが、山市だろうが一生懸命に働かなくっちゃあ、原さんに対して済まない仕儀になって来た。そこで心のうちに、原さんの迷惑になるような不都合はけっしてしまいときめた。何しろ年が十九だから正直なものだった。

そこで原さんの云う通り、足を拭いて尻をおろしているうちに、奥の方から婆さんが出て来て、――この婆さんの出ようがはなはだ突然で、ちょっと驚いたが、

「こっちへ御出なさい」

と云うから、好加減に御辞儀をして、後から尾いて行った。小作な婆さんで、後姿の華奢な割合には、ぴんぴん跳ねるように活溌な歩き方をする。幅の狭い茶色の帯をちょっきり結にむすんで、なけなしの髪を頸窩へ片づけてその心棒に鉛色の簪を刺している。