Classiques japonais avec furigana
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まど
堀辰雄集 新潮日本文学16
堀 辰雄
Lisez 堀辰雄集 新潮日本文学16 (まど) de 堀 辰雄 (ほりたつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 58 906 caractères · 119 écrans
続雉子日記
た口に銜えたまま、それを私達のところへ持って来てくれた。
雉子は悪食だから、肉が臭いと聞いていたが、鍋にしてもそれほどいやな臭いはしなかった。が、なんだかすこし無気味で、あんまりうまいとも思わなかった。
続雉子日記
英夫君が帰京してから、こんどは私は一人で毎日のように空気銃を手にして、ジャックを連れては、殆ど二三日おきぐらいに降るのでますます雪の深くなった森の中を愉快そうに歩きまわっていたが、少しその度が過ぎたと見え、とうとう十日ほど前から風邪を引いて、いくじなく寝込んでいるていたらくである。枕もとにはお義理のように横文字の本を堆高く積んであるが、見ているのは大抵例の「スゥイス日記」か、ベデカアのスゥイス案内書位なものである。
この前の日記に、私はリルケが晩年住まっていたシャトオ・ド・ミュゾオのある村をラロンと書いて澄ましていたが、実はラロンはリルケの墓のある村の名で、同じヴァレェ州の同じロオヌの川沿いながら、ミュゾオのあるのはそれより少し下流に位している、シェルという小さな町から更に上方へ入った、葡萄畑なんぞの真ん中らしい。そしてそのミュゾオもシャトオとはほんの名ばかり、むしろ十三世紀頃に出来た小さな塔のようなものであるらしい。