Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

Lisez 夜明け前 (よあけまえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 205 629 caractères · 408 écrans

Aozora Bunko

なお、年寄役金兵衛の名代として、隣家の養子伊之助も半蔵のあとから出かけることになっている。草山口論も今は公の場処に出て争おうとする御用の山論一条だ。

これらの年寄役は互いに代わり合って、半蔵の付き添いとして行くことになったのだ。

「おれも退役願いを出したくらいだから、今度は顔を出すまいよ。」

と父が言葉を添えるころには、峠の組頭平助が福島から引き返して、半蔵を迎えに来た。半蔵は平助の付き添いに力を得て、脚絆に草鞋ばき尻端折りのかいがいしい姿になった。

諸国には当時の厳禁なる百姓一揆も起こりつつあった。しかし半蔵は、村の長老たちが考えるようにそれを単なる農民の謀反とは見なせなかった。百姓一揆の処罰と言えば、軽いものは笞、入墨、追い払い、重いものは永牢、打ち首のような厳刑はありながら、進んでその苦痛を受けようとするほどの要求から動く百姓の誠実と、その犠牲的な精神とは、他の社会に見られないものである。当時の急務は、下民百姓を教えることではなくて、あべこべに下民百姓から教えられることであった。

「百姓には言挙げということもさらにない。今こそ草山の争いぐらいでこんな内輪げんかをしているが、もっと百姓の目をさます時が来る。