Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

Lisez 夜明け前 (よあけまえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 205 629 caractères · 408 écrans

Aozora Bunko

四

を制することもできないようになって来た。この中で、露国の船将が対馬尾崎浦に上陸し駐屯しているとの報知すら伝わった。港は鎖せ、ヨーロッパ人は打ち攘え、その排外の風がいたるところを吹きまくるばかりであった。

四

一人の旅人が京都の方面から美濃の中津川まで急いで来た。

この旅人は、近くまで江戸桜田邸にある長州の学塾有備館の用掛りをしていた男ざかりの侍である。かねて長州と水戸との提携を実現したいと思い立ち、幕府の嫌疑を避くるため品川沖合いの位置を選び、長州の軍艦丙辰丸の艦長と共に水戸の有志と会見した閲歴を持つ人である。坂下門外の事変にも多少の関係があって、水戸の有志から安藤老中要撃の相談を持ちかけられたこともあったが、後にはその暴挙に対して危惧の念を抱き、次第に手を引いたという閲歴をも持つ人である。

中津川の本陣では、半蔵が年上の友人景蔵も留守のころであった。景蔵は平田門人の一人として、京都に出て国事に奔走しているころであったからで。この旅人は恵那山を東に望むことのできるような中津川の町をよろこび、人の注意を避くるにいい位置にある景蔵の留守宅を選んで、江戸麻布の長州屋敷から木曾街道経由で上京の途にある藩主(毛利慶親)をそこに待ち受けていた。