Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 722 caractères · 286 écrans
本来、人間というものは、まだそう完全には出来ていないのだから、畏れるところを、知ったり、知らしめたりして、つつましやかな徳を、持たせたり、持ったりしなければ、この社会が成り立つものでないということを、道庵先生がこのごろ思いつきました。
といって、畏れというのは、サーベルや、鉄砲で脅すことではない。権柄ずくで人民を圧制することでもない。神ほとけを信仰して、畏れる心がほんとうに起らなければならないということに、道庵先生が気がつきました。
「べらぼう様、神様ほとけ様が無えなんというやつがあるものか、お天道様や水は誰がめぐんでくれたんだ、人間が神様をまつるのは、勿体ねえという心の現われなんだ、勿体ねえという心を持たねえ奴は物を粗末にする、物を粗末にする奴は人間を粗末にする、人間を粗末にする奴は国を粗末にする、国を粗末にする奴が、神様を粗末にするんだ」
道庵一流の論法でおしきったはいいが、この案が通過すると共に、路傍の稲荷や荒神様にまで、いちいち幣帛を奉って行くから、その手数のかかること。気の短い同行の米友がかなりの迷惑です。それでもいちいち道庵並みに、神という神にはみな拝礼を遂げて、武州熊谷の宿へ入りました。