Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 722 caractères · 286 écrans

Aozora Bunko

ました、

「そちたちは江戸を基にして考えるからそうなるのじゃ、京都を根本として計略を立てる時には、甲斐を取るよりも飛騨を定むるのが先じゃわい。そちたちが心を揃えて助力をしてくりゃるならば、飛騨を取ることは何の雑作もないことじゃ、甲州を定むるのは、その後でよろしい」

弱冠なる貴公子が取って動かない気象のほど、侮り難いと見て、相良総蔵が代って答えました、

「仰せではございますが、われわれの今の目的は、関東を主と致します、飛騨の方面まで手の届きかねる実際は、御逗留の上、したしく御覧あそばせばおわかりになると存じまする」

「うむ。そうして、この屋敷にはただいま、何人の人がいますか」

「都合五百人には過ぎませぬ」

「しからば、そのうち三百人を、わしに貸してたもらぬか」

豪傑が沈黙してしまいました。かねて高村卿は豁達なお方とは聞いていたが、なるほどその通りだと思ったのでしょう。それと同時に実際、公卿さんの中にも豪い気象の人がいると、舌を捲いたのかも知れません。

十津川の時の中山卿、朔平門外で暗殺された姉小路卿、洛北の岩倉卿、それらは慥に公卿さんには珍しい豪胆な人に違いないが、この高村卿の突拍子には格別驚かされる。