Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 722 caractères · 286 écrans
竜之助のつめたい面に、抉るように微笑ののぼって来たのはその時です。
十六
山地は寒の至ることも早く、白骨の温泉では、炬燵を要するの時となりました。
この頃、男妾の浅吉は、別な心持で落着かなくなりました。
というのは、後家さんの圧迫をのがれよう、のがれようと苦しんでいた男妾が、かえって嫉妬に似た気持で、後家さんを引きつけようとあせる気色が、ありありと見え出したことです。
この二組のほかに、お客というもののない今日の白骨の全温泉で、おたがいが一家族のように親しくなるのはあたりまえで、おたがいに出入りの密になるのもあたりまえですが、後家さんが、お雪と竜之助のところへ話しに行くと、そのあとで、男妾の浅吉が、額に苦しい汗を出して、やきもき悶えはじめます。そうして、ある時は一生懸命の思いで、後家さんに向ってこういうことを言いました、
「おかみさん、うっかりあの座敷へ行ってはいけませんよ……あの久助さんや、お雪ちゃんたちと、懇意にするのはようござんすが、あの浪人者みたような人に、近寄らないようになさいまし」
そうすると、色気たっぷりの後家婆さんが、