Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 962 caractères · 145 écrans
おともの庄公に向って、それとなく、お銀様見守りの役を言いつけました。
そのあとでお角さんは、なんとなく退屈してなりません。
というのは、この神様が、他の神様よりは広大な構えを持っておりながら、表がかりが、いかにも質素なのが、多少お角さんの気を腐らせたのかも知れない。
奉納物なんぞも飾ってないし、旗幟なんぞも見えないし、鳥居の数も少ないし、同じ海道でも、豊川様やなんぞと違って、派手な気分のないのが、お角さんと肌が合わないようです。
「姉さん、ここの神様は、何の御信心に利くの……」
と、茶屋の小娘に向って問いかけて、小娘を挨拶に困らせました。
四十
お角さんは、信心をするのは、神様を大切にすることには相違ないけれども、同時に、御利益をも授けていただくためのものだと解釈していますから、その神様神様には、おのおの持分があって、あの神様を信心すれば、いざりによいとか、ここの薬師様は眼病に利くとか、あの聖天様は勝負事にいいとかいったような、御利益の持場は日頃から、よく心得ていたものですから、「姉さん、ここの神様は何の御信心に利くの……」とたずねたのは、つまり、ここの温泉は何病によろしいかとたずねるのと、同じ御利益本位のたずね方でありました。