Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans
果して黒衣覆面の第二の悪魔は、存在を超越した松の木の中の存在から、呼吸を外して、そうして、幼な児の籠を囲んだ餓えたる犬の方に向うと、その覆面は竹の杖を携えていたのですが、その杖を振り上げるとはっし! とばかり、籠にのしかかった一頭の犬を打ちました。
打たれた犬は、ほとんど宙天といってよいほどに飛び上ったのは、竹の杖とはいえ、打つ力に手練が籠って、打たれた方のこたえ方が烈しかったと見える。
さてここで一頭が打たれて飛び上ると、他のすべての犬が一散に立退いて警戒をはじめたのは、敵がある、我等の生存権の実行を駆逐しようという奴が、思いがけぬ方面から現われた! と気がついたからです。
竹の杖は、つづけざまにはっし! はっし! と、第二第三の犬を打ち据えました。打ち据えられるたびに犬はすさまじい叫びを立てて、いったん転倒したり、跳ね上ったりしたが、やがて立て直して反噬の牙を揃える。
普通の場合ならば、大抵の犬ならばこれで尻尾を捲いて退くでしょう。猛獣でない限りの畜類の常識では、人間の畏るべきをわきまえている。人間からされると杖の影を見ただけでたいてい退却する。