Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans
本心に立ちかえりさえすれば神尾のことだから、相当要領よく遁れて、余炎を抜くまでどこぞに忍ばせているだろう。
そこで、悪食連も、いいかげんで探索を打切って、それから一方へ鐚を寝かして置いて、一室に集まったが、これで正七ツも過ぎてしまい、せっかくの趣向の悪食も、その日はそれでお流れです。
悪食はお流れとしても、こう面を合わせてみると、それからそれと余談に花が咲いて、思わぬところへ話の興が飛びます。
本来、これは悪食の会ではありますけれども、悪人の会ではないのです。それは会員に神尾及び神尾もどきのもあるにはあるが、人間は決して悪くはない。ただ悪食そのものだけに、多少の好奇を感じて誘惑されて来た人もあるのですから、なかなか耳を傾けるに足る言説も出て来るのです。
そのうちに、一つの話題の中心となったのは、当時けしからぬのは芝の三田四国町の薩摩屋敷だということです。
あれは、白昼、天下の膝元へ大江山が出来たようなものだ。たかの知れた浮浪人どもの仕業と見ているうちに、昨今いよいよ増長して、断然目に余る。
大江山に棲む鬼共が、帝京の地に出没して物を掠め、女をさらって行ったように、彼等は三田の薩摩屋敷を巣窟として、白昼、お膝元荒しをやっている。