Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Lisez 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 285 635 caractères · 558 écrans
こういって山崎譲は、がんりきから剥ぎ取った着物、持物、その懐中物、胴巻に至るまで、一切まとめて小脇にかいこみ、ふらりとその場を行ってしまいます。
その後、がんりきが仰向けにひっくり返されながら、弱い音を吹いて、
「結局、弱い者いじめだなあ。南条先生、五十嵐先生、あんなところをあのままにして置いて、このがんりきだけに、窮命を仰せつけようなんて、弱い者いじめだなあ。だが仕方がねえよ、役者が違うんだからなあ。向うは天下のためだとか、国家のためだとか言って、後ろに大仕掛があってやるいたずらなんだろう、こちとらのは腕一本の、出たとこ勝負のちょっかいだから、やり損じた日にゃ、いつでもお笑い草だ、お笑い草はいいが、さらし物は気が利かねえ」
山崎譲につかまって、ああして惨酷な取扱いを受けている時は、観念の眼をつぶったらしく、一言もいわずにいたのが、この時分、情けない声を出して、
「どうなと勝手にしやがれ……がんりきのさらし物が見たけりゃ、皆さん、たんと見て行きな、代は見てのお戻りだ」
通りかかって、このさらし物を見るべく足を留めようとする連中を、辻番の足軽が、しきりに六尺棒で追い払うものだから、人だかりはないが、でも、往くさ来るさの人で、このさらし物に目を引かれないものはない。