Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

ぜひなく、宇津木兵馬は、孤身漂零としてこの白骨の温泉を立ち出でました。

例の鐙小屋の神主をも一応おとずれて行こうと、無名沼のほとりに来て見れば、なるほど、小屋はあるが人が無い。多分、山上へ修行にでも行って留守なのだろう。

逢えない時には逢えないものだ――兵馬は、軽いあきらめを以て、かねて教えられていた道筋を、飛騨の平湯の方をめざして、山渓の間に没入してしまいました。

来たる時に、兵馬を誘引したらしい「鈴慕」の曲も、帰る時は音沙汰がありません。

こうして二ツの星が、逢わんとして、閾の内と外まで引寄せられて、また相距ること千万里。

しかもそのいずれも、自らきわどい運命を知ることができませんでした。

ことに兵馬は幾度か、こんな目に逢わされつけているが、自分がそれを知らないだけに、神様のいたずらに腹を立てたこともなければ、運命の数奇に頓悟したこともない。

多分、それは神様の方で、出直せ、出直せとおっしゃっているのかも知れない。求めよ、さらば与えられんとはいうが、求めて与えられないのは、求め方が間違っているのかも知れぬ。

これは単なる離合のあやつりではあるまい。