Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

「この目のつぶれた原因ですか」

「はい」

「これは煙硝で焼かれたのです」

「え、煙硝に吹かれたんですか」

「そうです」

「いや、その事。わしらの郷国では、あれが大好きでしてね、大仕掛のやつを好んでやるためによく犠牲者が出ます……それでもまあ、怪我だけで幸いと言わねばなりません、五体を微塵に飛ばされる奴もありますからな」

と北原が言いました。

そこで、また、どうやら話の呼吸が合わなくなったらしい。

北原は、それを自分の推想が外れたと感得したから、で勢い前言の訂正、且つ、つぎたしをしなければならないと思って、

「花火ではございませんでしたか」

「花火ではありません――戦争でやられました」

「え、戦争ですか」

「戦争というほどの戦争じゃありませんがね、いくさの真似事のようなものですけれども、それでもいくさでした」

「そうですか、いくさにおいでになりましたか」

「ふとした行違いでしたよ」

「どちらでしたか、その軍は」

「大和の十津川です」

と竜之助が言ったので、お雪ちゃんがヒヤリとしました。

それは話の半ば頃からです。

眼の悪いことは隠せないにしてからが、その原因までを語る必要はあるまいに、問われたらば、何とでもそらしておく道もあろうに、煙硝でつぶれた、いくさでやられた、その調子で、スラスラと大和の国の十津川まで言ってしまったから、傍に聞い