Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

こんな甲冑は実用にはならんので、長州征伐の時、幕軍が破れて歩兵隊が奇功を奏したのも、一つはこの武装のせいだよ。幕軍は元和慶長以来の、家重代のやつを着飾っておどかそうと試みたものだが、長州方は、軽快な筒袖のだんぶくろみたようなものだ。そこで、関ヶ原では、驍名を轟かした井伊の赤備えなんぞも、奇兵隊のボロ服にかかってさんざんなものさ。今時の甲冑は飾り物に過ぎないが、源平時代はこれが実用さ、これでなければ戦もできないし、人気も鎮まらないさ。しかし、いいもんだな、形と言い、こしらえと言い、華にして実、実にして雅、よろいかぶとは武装の神様だ、位から言っては、いつまでも廃らないのさ。これをこう着用して、馬に跨って先登に立つと、三軍の士気がおのずから奮う、その点もダンブクロとは威力が違う、飾り物でもなんでも、この甲冑というやつは尊重しておかなくちゃならん――ところで……」

仏頂寺弥助は羽織を脱ぎ捨てて、床の間の鎧をいちいち取外して、品調べにかかってから、一応覚束ない手つきで、

「まず小袴から……」

色のあせた緞子の小袴をとって帯の上に結び、

「誂えたように三星まである。