Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lisez 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 319 771 caractères · 617 écrans

Aozora Bunko

「合点でござんす」

「さあ、これを持って行き給え、己れに出で、己れに帰るというやつだ」

と言って、不破の関守氏は、因縁つきの胴巻を引きずり出して、そっくりがんりきに授けたものですから、またしてもがんりきをテレさせてしまいました。

「恐縮でげす」

「それから、旅の装いとしては、拙者のものをそっくり着用して行ったらいいだろう、この脚絆なんぞも銭屋で新調したばっかりのものだ、ソレ、手甲、それ、わらじがけ、それ、笠の台――ソレ、風呂敷、ソレ、手形、こいつを大切に持って行きな」

こうして不破の関守氏は、その夜にまぎれて、がんりきの百蔵を胆吹山に向って追い立ててしまいました。

二十二

がんりきを追い立てたその翌日、不破の関守氏は、明日、客をするからと言って、大谷風呂の奥の一棟をその用意にかからせたのです。不破の関守氏が肝煎となって、何か相当の客をこの一棟へ招くらしい。しかも、その前準備の忙がしいにかかわらず、たいした団体の客を迎えるというわけではなく、ほんの少数の客で、しかも密談――という申入れなのでありました。

それでも、奥の一棟を借りきって、しかも、なおさら宿の者をてんてこまいさせたというものは、明日乗込んで来るといったその客が、その晩おそくなって、ここに御入来ということになったからです。