Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lisez 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 319 771 caractères · 617 écrans

Aozora Bunko

「その代り、もう、この人は戦争に入れないことにしましょう、決して手出しをさせないことにしましょう」

「それがいいわ」

「では捕虜なのよ、捕虜はここで、これを持って、おとなしく見ていらっしゃい」

と言って、一人が有合わした雪洞を取って、長柄の銚子を持たせるように、しかと両の手にあてがったのは、捕虜としての当座の手錠の意味でしょう。

無惨にも捕虜の待遇を受けた村正どん、命ぜられるままに、柄香炉を持つような恰好をして、神妙に坐り込んでいると、そこで、聯合軍がまた解けて、同志討ちの大乱闘をつづけてしまいました。

その騒々しさ、以前に輪をかけたように猛烈なものになって、子供とは思われない悪戯の発展。

この騒動で、すっかり忘れられていたさいぜんの蒼白い爛酔の客。

騒がしいとも言わず、面白いとも言わず、静まり返って、以前のままの姿勢。長々と壁によって、肱枕で、こちらへ向いてはいるが、相変らずちっとも眼を開いて見ようとしない。

この、いよいよ嵩じ行く乱闘の半ばで、不意に燈火が消えました。雪洞から丸行燈にうつした唯一の明りがパッと消えると、乱闘が一時に止まる。

「わーっ」