Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lisez 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 601 caractères · 387 écrans

Aozora Bunko

こんな話をしながら兵馬と七兵衛は、富士川岸の険路を、前に言ったように西行越え、増野、切久保と過ぎて、福士川のほとりへ来た時分には日が暮れかかっています。

「昨日の雨で、少し水が出たようでございますが、ナーニ、このくらいなら大したことはございません、川留めになるようなことはございません」

水のひたひたと浸いた板橋を渡りながら、

「この川は富士川の支流か知らん」

「富士川の支流ではござんすまい、駿河境の方から出て富士川へ流れ込むのでございましょう。これだけの流れでございますが、雨上りにはかえってこんなのが厄介で……」

と言いさして、板橋を半ばまで渡り来った七兵衛、そこで立ち止って、流れの少し上手の方をじっと見る。

「宇津木様、少しお待ちなすって下さいまし」

七兵衛は、先へ行く兵馬を呼び止めて、自分はやっぱり川の少し上手の方を見ています。

「どうしました」

「どうも何だか、あすこに変なものが、あの石と石との間に挟まっておりますな」

「おお、何か白いものが……」

夕暮れのことであり、少し離れているところでしたから確とは見定め難いけれど、

「どうやら、人間の腕のように見えますが、あなた様のお眼では……」