Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans

Aozora Bunko

久助は鈍感な返事。

「だって、かわいそうですわ、生捕りにされちまったんですもの」

「生捕りにされたって、お前様、敵の大将に肌をゆるせば、後で殺されたって仕方がない」

久助は、仕方がないで押切るのを、お雪は残念がって、

「それでも……常磐御前をごらんなさいな、義朝につかえていて、あとで清盛の寵愛を受けて、それでも貞女といわれてるじゃありませんか」

お雪は常磐御前を味方に連れて来て、久助をいいこめようとする。久助は迷惑がって、

「ありゃお前様、子供を助けたいからなんでさあ。源氏の胤を残したいから、仕方がなしにああなったんでしょう」

「仕方がないといえば、お前、お万殿だって、戦に負けて敵に囲まれてしまえば、なお仕方がないじゃないの。自害しようたって、できないこともあるでしょう。わたし、お万殿はちっとも悪い人じゃないと思ってよ。信長の前へ色々の小袖を着て、錦の袋に納めた茶入を持って来て見せるなんて、しおらしいじゃないの。きっと、信長は自分の甥のことでもあるし、自分も心ならず敵に従っているんだから、許してもらおうと思って、その茶入を土産に持って来たんでしょう。それを、むざむざと一言も聞かずに斬ってしまうなんて、わたし、信長という人はにくらしいわ。