Classiques japonais avec furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lisez 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 347 caractères · 243 écrans
手に合うことが有れば駆け出して行くと言うのは、定だな。
仙太 あたりめえだ。
加多 それならば、五月にこの筑波にもう一度登って来い!
仙太 おっと、そこまでは言いっこなし。恐れながらと俺が江戸の奉行所へ突走ればどうしなさるんだ?
加多 ハハ、言うな。貴様がイコジになって嫌がらせをいくら言ったとて、拙者は聞かぬぞ。考えて見ろ。即今の時勢は士であれ町人であれ百姓であれ、天下に志と意気ある者の合力を命じて居る。一人ずつでの力と策を一つずつ燃え上らせてその場限りの鬱を散じることならば中世の遊侠の徒でさえもやった。また、それが果して何のたしになった? どうだ?(仙太郎、黙って返事をせぬ)……個人の力をため、控え、引きしめ、結束すべきだとは思わぬか? 而して時あって起つ! 時あって起つのだ! 一人二人の人間のその場限りの暴挙が何になるのだ? 大ザッパのことを言うとお前は言ったが、では、その金で何十人の百姓を助けに行って見ろ。十両有るか百両あるか知らんが、その百両の中九十両までが、やれ借財だ運上だ貢租未納だ、何だかだで、右から左に役人や領主、地主の手に入ってしまうのだぞ。