Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たいようとほしのした
太陽と星の下
小川 未明
Lisez 太陽と星の下 (たいようとほしのした) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 5 419 caractères · 11 écrans
このとき、耳もとへ、ささやくものがありました。大空をわたる、初夏の風が、草の葉を分ける音でした。
「おごるものは、おごらせておくがいいのさ。かならず天罰があたるから。いつ氷河がやってくるかもしれない。あまり不意で、逃げるひまのなかった、マンモスの肉が、まだくさらずに、氷の中から出たというではないか。それどころか、今日にでも、太陽が大爆発をしないとかぎらない。そのときは、地球上のものは、ことごとく焼けてしまうのだ。」
あいづちをうつごとく、どこかの工場から、正午の汽笛が鳴りひびきました。少年は、これを機会に、丘を下りたのでした。
机の前にすわって、雑誌を見ていると、Kくんが、ボールをしないかと、S少年を呼びにきました。
すぐ外へとび出すと、
「畑へ、いこうよ。」と、Kが、いいました。
このころまで、家と家の間の通路となっている路地しか、子供たちにとって、遊び場がなかったのを、ようやく、青物が出まわり、家庭菜園などというものが影を消してから、ふたたび、いままでのごとく、空き地や、原っぱが、子供らの手にかえったのです。したがって、彼らは、あやまって、窓のガラスをわり、しかられることもなく、たのしく、のびのびとして、ボールが投げられるのでした。