Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おんなのさかなうり
女の魚売り
小川 未明
Lisez 女の魚売り (おんなのさかなうり) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 886 caractères · 8 écrans
ある空の赤い、晩方のことであります。
海の方から、若い女が、かごの中にたくさんのたいを入れて、てんびん棒でかついで村の中へはいってきました。
「たいは、いりませんか。たいを買ってください。」と、若い女はいって歩きました。
この村に、一軒の金持ちが住んでいました。その家はすぎの木や、葉の色の黒ずんだ、かしの木などで取り囲まれていました。そして、その広い屋敷の周囲には、土手が築いてあって、その土手へは、だれも登れないように、とげのある、いろいろの木などが植えてありました。
若い女の魚売りは、その屋敷についている門から、しんとした内へ入ってゆきました。
「たいを買ってください。」と、女はいいました。
この家は、金持ちでありながら、たいへん吝薔であるということを、村では、みんな知らぬものがないくらいでした。
「どれ、たいを見せろ。」という声がすると、この家の主人が顔を出しました。
女の魚売りは、かごを下に置いて、たいを主人に見せました。林の間をとおして、西の空の赤い色が見られたのです。その空の色に負けずに、たいの色は紅くあったのでした。
「このたいは、新しいか。