Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
このみのうつりかわり
好みの移り変り
山本 周五郎
Lisez 好みの移り変り (このみのうつりかわり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 592 caractères · 6 écrans
私は飲むにも喰べるにも、気の合う友達としかつきあわないし、少し酒がはいるとおしゃべりになる癖がある。そのときもなにか勝手なことをしゃべっていたのだろう、スープがはこばれてきてからはっと気がついた。
「ちょっときくがね」と私が最高にてれながらウェイトレスに云った、「料理のいちばんあとでスープを取るような客はないだろうね」
「いいえ」とそのウェイトレスはあいそ笑いをしながら答えた、「たまにはそういう方もいらっしゃいます」
私はその店はかなり馴染だったので、厨房では例のコックが、かつて同じ客からソースの注文をされたことを思いだして、大いに嘲笑と悪罵をならべたであろうと思う。――なんのためにこんなことを書きだしたのか、そうだ、そのころまではドミグラス・ソースも、うまい店が少なくなかった、ということが云いたかったのだ。
他人の書いた食物や自慢料理を読むのは好きである。この「あまから」も愛読誌の一つであるし、寄贈誌でなにより先に捜すのは食物の記事である。そして、これはうまそうだと思うと、すぐさまかみさんに作ってもらうが、乗り物に乗ってどこそこまで喰べにゆく、という気持になったことはない。