Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lisez 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 212 920 caractères · 421 écrans
た。
「おや、どこへ行ったのだ。たしかにここをまがったはずだが。」
「おかしいね。両がわは高い塀で、かくれるところなんかありはしない。」
「おい、見たまえ。あすこに火の番の小屋があるじゃないか。だれかいるようだ。犯人を見たかもしれないぜ。聞いてみよう。」三人は息を切らして、そんなことを言いながら、火の番小屋に近づきました。
「おい、だれかいないかね。ぼくたちは警察のものだが、今この前を走っていったやつはいないかね。ワイシャツ一枚の男だ。」大声でたずねますと、中から、寝ぼけたようなじいさんの声が聞こえました。
「へ、なんですって? 何かあったんですか。」そして、小屋のすりガラス戸を、ガラガラとひらき、うすぎたないじいさんが、ノロノロと外に出ました。
見れば、古びた洋服に、ぞうりばきで、頭には、やぶれたソフト帽をまぶかにかぶり、長いひものついたひょうし木を、首にさげてブラブラさせています。こんなおいぼれに、よく火の番がつとまると、おどろくようなじいさんです。
刑事たちは舌打ちしながら、もう一度同じ質問をくりかえしました。
「へ、警察のだんな方ですか。そいつはね、今しがたこの前を、おそろしい勢いで走っていきましたよ。