Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もうぼだんき

孟母断機

上村 松園

Lisez 孟母断機 (もうぼだんき) de 上村 松園 (うえむらしょうえん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 880 caractères · 4 écrans

Aozora Bunko

「その父賢にして、その子の愚なるものは稀しからず。その母賢にして、その子の愚なる者にいたりては、けだし古来稀なり」

わたくしは、かつてのわたくしの作「孟母断機」の図を憶い出すごとに、一代の儒者、安井息軒先生の、右のお言葉を連想するを常としている。

嘉永六年アメリカの黒船が日本に来て以来、息軒先生は「海防私議」一巻を著わされ、軍艦の製造、海辺の築堡、糧食の保蓄などについて大いに論じられ――今日の大問題を遠く嘉永のむかしに叫ばれ、その他「管子纂話」「左伝輯釈」「論語集説」等のたくさんの著書を遺されたが、わたくしは、先生の数多くの著書よりも、右のお言葉に勝る大きな教訓はないと信じている。

まことに、子の教育者として、母親ほどそれに適したものはなく、それだけに、母親の責任の重大であることを痛感しないではいられない。

息軒先生のご名言のごとく、賢母の子に愚なものはひとりもないのである。

昔から名将の母、偉大なる政治家の母、衆にすぐれた偉人の母に、ひとりとして賢母でない方はないと言っても過言ではない。

孟子の母も、その例にもれず、すぐれた賢母であった。

孟子の母は、わが子孟子を立派にそだてることは、母として最高の義務であり、子を立派にそだてることは、それがすなわち国家へのご奉公であると考えた。