Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans
牧歌調
「そうだな」彼はたんば老人とさしていた将棋のことを思いだそうとした、「あの桂はねのところで落手をしたんだ、――あれは銀を引けばよかったんだ、4七へ銀を引いて、次に桂頭を叩く手だった」
彼の顔がみにくく歪み、涙がその頬を濡らした。
牧歌調
増田益夫は三十二歳、妻の勝子は二十九歳であった。
河口初太郎は三十歳、妻の良江は二十五歳であった。
増田夫妻は東の長屋に住み、河口夫妻は北の長屋に住んでいた。この二つの長屋が、ほぼT字形に接するところに共同水道があり、まわりが空地になっていて、水道端はかみさんたち、空地は子供たちで、どちらもそうぞうしく賑わっていた。
増田と河口は日雇い人夫に出ていた。特に仲が良いわけでもないが、でかけるときいつもいっしょだし、酔っていっしょに帰ることも稀ではなかった。――増田は河口のことを「初つぁん」と呼び、河口は増田を「あにき」と呼んだ。
かれらの妻たちも、共同水道で毎日のように顔が合い、他のかみさんたち同様に、ぐちをこぼしあったり、人のうわさや蔭口や、そのほか数え切れないほどの話題について、おしゃべりの快楽に耽るのであった。――だからといって、二人が特に親密だというわけではない。