Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans
「それがそうじゃないんですよ、うちは借家だし、塀なんぞも毀れちゃってるしね、酒屋なんか勘定が溜まってるっていうんです、ええ近所ではそう云ってるんです」
中年の夫婦ぐらしで、旦那というのはしょっちゅう酒を飲む。客が絶えず来ているし、朝から夜まで酒を飲んだり、大きな声で議論したり、唄をうたったりする。或るときなどは、――と云いかけて、小田滝三は怒りのほうへ自分を引き戻した。
「そんなようなね、払い物をして逆に金を呉れるようなとくいなんざ、めったにあるもんじゃありませんや、それをあんた横取りしやがったばかりか、てめえがまぬけだから人に取られるんだ、ねぼけるないってぬかしゃあがった」
「そういう人間も世間にはいるもんでね」とたんば老は云った、「自分でやったことが恥ずかしいもんだから、反対に毒ぐちをきくものさ、こんなことを云うと自分の悪事をひけらかすようだがね、六、七年前のことだったかな、或る年寄が死んじまいたいと云って来たんだな、もうつくづく生きているのがいやになったからって」
親類もなし妻子もない、としは七十幾つとかで、昔は相当な商家のあるじだったが、当時は夜店で玩具を売っていた。