Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

と近所の人たちは云いあった。

「あの三人はなに者だろう、半助さんの友達かしらね」

「それならこれまでに見かける筈だな、友達ならさ」

かれらは心の中で察していた。この「街」の住人なら、そんなときぴんとくる考えはきまっているのだ。まもなく、島悠吉さんの隣りにいる博奕打ち、高名な「築正」親分のみうちだという徳さんが、かれらの推察に裏書きをした。

「あの三人は刑事さ」と徳さんは云った、「半助はいかさま賽を作る名人なんだってよ」

徳さんの云ったことを伝聞したたんば老人は、やさしい声でそっと笑った。

「刑事とはおかしいな」たんば老人は云った、「いかさま賽を作っていたにしろ、刑事が三人も来るなんてえことはないだろう」

「もしまた、いかさま賽を作っていたというのが事実なら」と老人はなお云った、「やって来たのは刑事ではないな、そのみちのしょうばいにんの手先だ」

つまり職業的博奕打ちが、いかさま賽でからきめにあったか、あるいは半助の賽が欲しいために、住所を捜し求めて来たか、どちらかであろうと老人は云った。

「すると、半助さんはどういうことになるんです」

「わからないな、私には」