Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
人外境便り
の主人公の様に、たちまちにして百万長者になれるかも知れないのだ。
だが、私達はそこで随分考えて見たのだが、「弥陀の利益」が財宝を暗示することは想像し得ても、あとの三行の文句は、全く分らない。その土地なり、現場の地形なりに、大体通じている人でなくては、全然解き得ないものかも知れぬ。とすると、私達はその土地を全く知らないのだから、この暗号文は、(仮令暗号だったとしても)永久に解く術がない訳である。
だがこれが果して、諸戸の想像した様に、宝のありかを示す暗号だったであろうか。それは余りにも浪漫的な、虫のいい空想ではなかったか。
人外境便り
さて私は、奇妙な雑記帳の内容を語る順序となった。系図帳の秘密が、若し諸戸の想像した通りだとすれば、寧ろ景気のよい華やかなものであったに反して、雑記帳の方は誠に不思議で、陰気で薄気味の悪い代物であった。我々の想像を絶した、人外境の便りであった。
その記録は今も私の手文庫の底に残っているので、肝要な部分部分をここに複写して置くが、部分部分と云っても、相当長いものになるかも知れない。だが、この不思議な記録こそ、私の物語の中心をなす所の、ある重大な事実を語るものなのだから、読者には我慢をしても読んで貰わねばならぬ。