Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans

Aozora Bunko

私達は肩を組み合い、もつれるようにして、一高の寮歌などを歌いながら、下宿に帰った。

「君の部屋へ行こう。君の部屋へ行こう」

諸戸はそう云って、私を引きずるようにして、私の部屋へ這入った、そこには私の万年床が敷き放しになっていた。彼につき倒されたのであったか、私が何かにつまずいたのであったか、私はいきなり、その万年床の上に転がったのである。

諸戸は私の傍に突立って、じっと私の顔を見下していたが、ぶっきら棒に、

「君は美しい」

と云った。その刹那、非常に妙なことを云うようだけれど、私は女性に化して、そこに立っている、酔の為に上気はしていたけれど、それ故に一層魅力を加えた、この美貌の青年は、私の夫であるという、異様な観念が、私の頭をかすめて通過ぎたのである。

諸戸はそこに膝まずいて、だらしなく投出された私の右手を捉えて云った。

「あつい手だね」

私も同時に、火のような相手の掌を感じた。

私が真青になって、部屋の隅に縮込んでしまった時、見る見る諸戸の眉間に、取返しのつかぬことをしたという、後悔の表情が浮んだ。そして喉につまった声で、

「冗談だよ。冗談だよ、今のは嘘だよ。