Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans

Aozora Bunko

それを見つけたら、すぐに知らせて下さい。その時の人数も検べて下さい」

私はこの異様な命令を受取って、一応は考えて見たけれど、無論諸戸の真意を悟ることは出来なんだ。と云って、又紙つぶてで、尋ね返していては、時間をとるばかりだし、いつ丈五郎が土蔵の中へ這入って来ぬとも限らぬので、諸戸の思慮を信頼して、私はすぐ様その場を立去った。

それから諸戸の命令に従って、なるべく人家のない所、人通りのない所と、まるで泥棒の様に隠れ廻って、終日島の中を歩き廻った。仮令人に出会っても化けの皮がはげぬ様、深く頬冠りをし、着物は無論徳さんの息子の古布子で、手先や足に泥を塗って、一寸見たのでは分らぬ様にしてはいたが、それでも、昼日中、野外を歩き廻るのだから、私の気苦労は一通りではなかった。それに、海辺とは云え、もう八月に入っていたので、炎天を歩き廻るのは随分苦しかったけれど、この様な非常の場合、暑さなど気にしている隙はなかった。だが、そうして歩いて見て分ったことだが、この島は何という寂れ果てた場所であろう。人家はあっても、人がいるのかいないのか、長い間歩いていて、遠目に二三人の漁師の姿を見た外には、終日誰にも出会わないのだ。