Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
秀ちゃんは、話して見ると、一層優しくかしこい娘であることが分って、私達は段々仲よしになって行った。秀ちゃんは智恵のつき始めた子供の様に、次から次と、私に質問をあびせた。私は親切にそれに答えてやった。私は獣みたいな吉ちゃんが、小面憎いものだから、態と秀ちゃんと仲よくして、見せびらかしたりした。吉ちゃんはそれを見ると、真赤に怒って、身体を捻って、秀ちゃんに痛い目を見せるのだ。
秀ちゃんはすっかり私になついてしまった。私に逢いたさに、えらい力で吉ちゃんを引ずって、私のいる部屋へやって来たことさえある。それを見て、私はどんなに嬉しかったであろう。だが、あとで考えると、秀ちゃんが私をこんなに慕う様になったことが、とんだ禍の元となったのである。
片輪者の中では、蛙みたいに四足で飛んで歩く、十歳ばかりの可愛らしい子供が、一番私になついていた。シゲという名前だったが、快活な奴で、一人ではしゃいで、廊下などを飛び廻っていた。頭には別状ないらしく、片言まじりで仲々ませたことを喋った。
余談はさて置き、夕方の五時になると、私と諸戸とは、塀外の、いつも私が身を隠した岩蔭へ出かけて、土蔵の屋根を見上げながら、時間の来るのを待った。