Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans

Aozora Bunko

「あんまりお話みたいですね」

「いや、そうじゃない。こんな岩で出来た島には、よくそんな洞穴があるものだよ。現に魔の淵の洞穴だってそうだが、地中の石灰岩の層を、雨水が浸蝕して、とんでもない地下の通路が出来て、この井戸の底は、その地下道への入口になっているんじゃないかしら」

「その自然の迷路を、宝の隠し場所に利用したという訳ですね。若しそうだとすれば、実際念に念を入れたやり方ですね」

「それ程にして隠したとすれば、宝というのは、非常に貴重なものに相違ないね。だが、それにしても、僕はあの呪文にたった一つ分らない点があるのだが」

「そうですか。僕は、今のあなたの説明で全体が分った様に思うのだけれど」

「ほんの一寸したことだがね。ホラ、巽の鬼を打破りとあっただろう。この『打破り』なんだ。地面を掘って探すのだったら、打破ることになるけれど、井戸から這入るのでは、何も打破りやしないんだからね。それが変なんだよ。あの呪文は一寸見ると幼稚の様で、その実仲々よく考えてあるからね。あの作者が不必要な文句などを書く筈がない。打破る必要のない所へ、『打破り』なんて書く筈がない」

私達は薄暗い木の下で、暫くそんなことを話し合っていたが、考えていても仕様がないから、兎も角、井戸の中へ這入って、横穴があるかどうかを検べて見ようということになり、