Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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うちゅうせんたい

宇宙戦隊

海野 十三

Lisez 宇宙戦隊 (うちゅうせんたい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 77 201 caractères · 155 écrans

Aozora Bunko

から、幸いにものがれることができたが、このままでは、彗星二号艇は、刻々と最後に近づくばかりであった。

こういう戦慄すべき状態が、あと十五分間もつづいたら、もうとり返しのつかない破局にまでたどりついたであろう。

だが、そうなる少し前に、――くわしくいえば十三分たった後のこと、この艇内において、一人だけがわれにかえったのである。

「うむ、酸素だ。酸素マスクはどこか……」

うなるようにいったのは、重傷の竜造寺兵曹長であった。さすがは海軍軍人として、ながい間鍛えてきただけのことはあって、誰よりも早くわれにかえったのである。

「あっ、これはいかん。おう、たいへんだ」

兵曹長は、艇が危険の中にあることに気がついた。起上ろうとしたが、体に力がはいらなかった。

「おい、起きろ、起きろ。たいへんだぞ」

兵曹長は手をのばして、手のとどくところにいた山岸少年をゆり起した。

「ああっ……」

少年は、うっすりと目を開いた。

「おいっ、おれの体を起してくれ。操縦席へいくんだ。早くいって、処置をやらにゃ、本艇は空中分解するぞ」

「ええっ、それは……」

山岸少年は、若いだけに身も軽く、また悲観することも知らず、兵曹長にいわれたとおり彼を助け起した。