Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
Lisez 安吾の新日本地理 (あんごのしんにほんちり) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 574 caractères · 49 écrans
「今日の食べ物はホルモン焼ッきや」
オカミがこう云うと、
「ありがたい。シメタ」
一膝のりだして相好くずす芸人連。特に私の目にアリアリ残るのは淀橋太郎である。この男の飲みッぷり食いッぷりは人に食慾を感じさせる。ジュウ/\煙のあがる臓モツに大口をあいて噛みつく。ムシャぶりつく、挑みかかる、というような食い方をする。そして、ウマイ! というような嘆声を発する。しかし、こういう食い方は淀橋太郎一人のものではなく、概してホルモン焼きに噛みかかる人たちが共通に示す食いッぷりのようでもある。焼きたてのアツイうちに、というような必然的な要求に応じているのかも知れん。
私はどうもホルモン焼きは苦手である。時には、うまいナ、と思う時もあるけれども、ムシャぶりかかるような食い方をすることができないのは、やっぱり本当に好きではないせいだ。つまり、物の味が分らん人間なのである。支那やフランスなどの料理の発達した国では、肉よりもモツの方が値が高いそうだ。牛の脳ミソやシッポなどは特に珍重される由。以前は脳ミソやシッポは牛肉屋がタダでくれたそうだが、高級フランス料理店が買い占めるようになって手にはいらなくなったと林達夫先生がこぼしていたものだ。