Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえのはなし

家の話

柳田 国男

Lisez 家の話 (いえのはなし) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 799 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

偽系図

士族であるがゆえに自負するとすれば、それは単に二百年か三百年の履歴によって威張るだけである。維新の少し前、洋式調練が各藩に入った時、従来の徒士足軽では、人数が足らぬので、農兵と称して新たに村落の内から下級の卒を抱えた処があった。その時の彼等の悦びは非常に大きいもので、ある藩においては、家を出て行く際に女房に向って「吾々侍でも悲しいからお前の泣くのはもっともだ」といったという一つの笑話すら遺っている。そうしてつい四五年前までこの連中は、士族の称号を得るために旺んな運動をしていた。今日のいわゆる士族が、その偶然の境遇のために自負をするならば、要するにこれらの農兵どもと五十歩百歩である。

偽系図

最近百年ほどの間、偽系図を作って生活していた学者らしからぬ学者が、指を折って数えるほど諸国にあった。金ができると家の格式を作りたがるのは普通の人情で、二代三代と主人が代って、かつてはしがない水呑百姓であったことを、近郷の者の忘れた頃に、そろそろと自分の家が源平時代からでも、その土地に住んでおったというような顔をするのは、普通の社会状態であったが、もともと系図の有無によって家の古さ新しさ、すなわちいわゆる門閥の大小を決せんとしたのが、近世に始まった誤謬である。