Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえ

家

島崎 藤村

Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 411 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

お延は台所から熱いうつしたての飯櫃を運んだ。お俊は自分の手で塩漬にした茄子を切って、それを各自の小皿につけて持って来た。

三吉は直ぐ箸を執らなかった。例になく、彼は自分で自分を責めるようなことを言出した。「実に、自分は馬鹿らしい性質だ」とか、何だとか、種々なことを言った。

「これから叔父さんも、もっとどうかいう人間に成ります」

こう三吉はすこし改まった調子で言って、二人の姪の前に頭を下げた。

お俊やお延は笑った。そして、叔父の方へ向いて、意味もなく御辞儀をした。

漸く三吉は箸を執り上げた。ウマそうな味噌汁の香を嗅いだ。その朝は、よく可笑しな顔付をして姪達を笑わせる平素の叔父とは別の人のように成った。死んだ子供等のことを思えば、こうして飯を食うのも難有いことの――実の家族が今日あるは、主に森彦の力である、お俊なぞはそれを忘れては成らないことの――朝飯の済んだ後に成っても、まだ叔父は娘達に説き聞かせた。

こういう尤もらしいことを言っている中にも、三吉が狼狽てた容子は隠せなかった。彼は窓の方へ行って、往来に遊んでいる子供等の友達、餌を猟り歩く農家の鶏などを眺めながら、前の晩のことを思ってみた。