Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans
彼女は夫や客の為に食事の用意をして置いて、一緒に食おうともしなかった。裏の流の水草に寄る螢は、桑畠の間を通って、南向の部屋に近い垣根の外まで迷って来た。お雪は濡縁のところに立って、何の目的もなく空を眺めた。隣のおばさんは鎌を腰に差して畠の方から帰って来る。桑を背負った男もその後から会釈して通る……
「一筆しめし上げ※。さてとや暑さきびしく候ところ、皆様には奈何御暮しなされ候や。私よりも一向音信いたさず候えども、御許よりも御便り無之候故、日々御案じ申上げ候。御蔭さまにて当方は一同無事に日を送り居り候。御安心被下たく候。私こと、毎日々々そこここと手伝見舞にまいり、いそがしく、それに仕事の方も間に合せたくと存じ、それ着物の浸抜、それ洗張と、騒ぎにばかり日を暮し、未だ父上の道中着物ほどきもせずに居るような仕末に御座候。
――私よりの御無沙汰、右の次第にて、まことに申訳なく候えども、あまり御許よりも手紙なきゆえ、定めし子供を控え手もすくなく其日々々のことに追われ、暇なき身とは御察し申しながら、父上着なされ候てより未だ一通の手紙もまいらず、御許のことのみ気に懸り、心許なくぞんじ居り候。