Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえ

家

島崎 藤村

Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

三吉の癖で、見込の無い下婢よりは妻の方を責める――理窟が有っても無くても、一概に彼は使う方のものがワルいとしている。だから下婢が増長する、こうまたお雪の方では残念に思っている。

「そりゃ、お前が無理だ」と三吉はお雪に言った。「未だ彼女は十五やそこいらじゃないか――子供じゃないか――そんなに責めたって不可」

「誰も責めやしません」とお雪はさも口惜しそうに答えた。お雪は夫が奉公人というものを克く知らないと思っている――どんなに下婢が自分の命令を守らないか、どんなに子供をヒドくするか、そんなことは一向御構いなしだ、こう思っている。

「責めないって、そう聞えらア」と復た三吉が言った。

「私が何時責めるようなことを言いました」とお雪は憤然とする。

「お前の調子が責めてるじゃないか」

「調子は私の持前です」

「お前が父親さんに言う時の調子と、今のとは違うように聞えるぜ」

「誰が親と奉公人と一緒にして、物を言うやつが有るもんですか。こんな奉公人の前で、親の恥まで曝さなくっても可う御坐んす」

「解らないことを言うナア――なにも、そんな訳で親を舁ぎ出したんじゃなし――奉公人は親ぐらいに思っていなくって使われるかい」